9月1日
9月1日。私にとって、忘れることのできない日であります。
6年前に、前任者の引退表明にともない、私は衆議院議員に立候補しました。
その頃は、まったくの逆風で、
自民党には、いささかも勝ち目がない状況でした。しかし、頑張ればなんとかなる。
そんな思いで、それから10か月間、選挙活動に没頭しました。
今考えれば、私には見えていなかったことが沢山あったようです。
そして、翌年の8月31日、投票日、
開票後、まもなく敗戦が決まり、
敗戦の挨拶をする私の傍らで、泣き崩れる妻の姿が、いまだに脳裏に焼き付いています。
なぜ負けたのか?を考える余裕もありませんでしたし、
負けてふさぎ込むこともありませんでした。
しかし、これまでお世話になった方々に、お礼だけはしておかなければ、という思いで、
街頭に立ったのが、敗戦翌日の9月1日です。
それから、1か月は、毎日街頭に、朝7時に立ち、行き交う車に向けて、
「ありがとうございました。」 「お世話になりました。」 「お仕事頑張ってください。」と
声を出して、挨拶していました。
悔しいからではなくて、まして悲しいわけでもなくて、みじめなわけでもないのですが、
涙が流れてなりませんでした。
そのうち、交差点の向こうから、泣きながら自転車で駆け寄ってくるご婦人が、、、。
黙って、私の横に立ち、一緒に礼をしてくれる人、
その日からの、私は、
多くの方の、情にふれながら、
そして、その情をいただけたからこそ、気持ちも折れずに続けることができたのだと思います。
ですから、
5年前から、9月1日は、私の政治家としての、大きな門出、
再出発の記念日なのです。
感謝
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