修復は芸術か技術か?
先日の仙台でのバリアフリー観光全国フォーラムの時に、メンバーから誘われていた、TOSO館さんの、リフォーム現場へ出かけました。
一路、九州嬉野温泉へ
歴史のある旅館の客室を、営業しながらリフォームしているのです。2日で5部屋を完成させてゆくというのですから驚きです。
しかも、以前からそれに関わっている只石社長は私に「障がい者の雇用の場にするんだ!!」と言ってはいたものの、
そう簡単には、できるもではないと思っていました。作業をしている客室の前には車椅子があるのです。
そう!肢体不自由の人が熱心に作業をされていました。もうベテランです。
しかも、作業しているみなさん、目の輝きが違うのです。
部屋によっては、部屋の小物、机、椅子、置物まで、直してしまうのです。
下の写真、60年たった障子の建具に見えますか?
しかも、作業が終了した部屋では、ほんのりと木の香りがするのです。
木に水を与え、もう一度息をさせてるので、木の香りがするんですよ!!と話してました。
その夜、作業をしている人やTOSO館の専務、只石さんたちと食事会を、
そこでは、修復は技術としてまだ認められていない、とか、、、
しかし、芸術としてもどうでしょうか?とか、
すでに、美術品を多く修復している実績もあるのに、、、、、。といった話に沸きました。
私は再生技術として、その分野を確立することができると思うのです。
翌朝早くに出発しましたが、私にはすごい勉強になりました。
すばらしい技術と芸術の狭間で、障がい者の方が、目一杯仕事ができたら!!と久しぶりに夢の広がる現場を見させてもらいました。
PS、前の夜、夕食を終えて部屋に戻る道中、フロント近くで、懸命に後片付けをしていた若い女性がいました。
翌朝6:30に朝食にでかけるときにはその女性は、もう玄関で仕事をしていたのです。旅館を出発のときに見送ってくれたので、名札でそこの社長の娘さんだとわかりました。
頑張ってますよね。
有難う御座いました。と私たちを見送ってくれたその子の笑顔が印象的でした。
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