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2011年11月17日 (木)

中島物語

先日の中島で、忘れることのできない話があります。

ヒデさんと、家内と、三人旅

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せっかく自転車で、島を一周するのなら、島のとびっきりいいところを見ながら走りたいと、民宿の女将に、教えてもらいました。 

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1000年 楠や、大漁地蔵、、、、。いろいろ教えてもらった、その話の中で、

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夏の産卵期に、大量の「かに」が山から一斉に下りてくるというのです。ただそれだけでは物語になりません。

8月の産卵期の前に、まず、オス蟹が山から下りてきて、海岸をくまなく調査するのだそうです。

そして、安全を確認したところで、一斉にメス蟹が山から下りてくるのだそうです。

そして、メスは産卵します。

オス蟹はずうっと、メス蟹が産卵し終えるまで待っています。そして、産卵し終えたメス蟹が海岸まで帰ってくると、

そこからは、オス蟹が、産卵でへとへとになったメス蟹を抱えて山へ帰ってゆくのだそうです。

ところが、産卵の時に、魚などの外敵に襲われ、命を落とすこともあります。

蟹は必ず、つがいだそうで、もし、メス蟹が帰らなかったとしても、

オス蟹は、ずうっとそこで待っているのだそうです。

メス蟹が行ってから、2ヶ月間は、オス蟹はそこを、離れようともせずに、ずっと待っているのだそうです。

悲しい話ですよね。

でも、そこには強い絆を感じます。

夫婦の絆、家族の絆、友人との絆、

中島へやってきて、私は、その島の景色にも感動しました。また優しい島の人々の心遣いにも感動しました。

でも、そのどれかを忘れてしまうことがあったとしても、心に強烈に焼き付けられたこの蟹の物語は、忘れることはないでしょう。

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