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2011年5月 7日 (土)

政治家の身の引き方

この数年の、日本のトップリーダー、つまり総理大臣の退任の仕方はどうも理解しがたいものがありますね、

麻生総理は別です。当時の危機的状況の日本経済を立て直すために、しっかりと経済対策を実施してから、解散総選挙ですから、私は支持しています。

麻生総理は、いろんな批判を受け、また、党内でも麻生退任の声も強烈でしたが、

当時の緊急経済対策を非難する人はいませんでした。100年に一度といわれた、リーマンショック後の世界同時不況を、乗り切ってゆくための3段階の補正予算は、

日本経済の底割れを防ぐことはできたわけです。

党内の麻生降ろしは、このままでは選挙に勝てないから「顔」を変え、少しでも選挙を有利に戦うための動きでした。

結果的には、其の動きまで、国民には卑しく見えたのです。

鳩山総理のときの退陣は、参議院選挙に勝つためのものでした。菅総理が就任してすぐは、みごとにその作戦が的中して、民主党の支持率は自民党に対して逆転する勢いでした。

しかし、菅総理の消費税増税発言で一変しました。

私もいまだに、菅総理のその当時の演説で「消費税を上げることで、景気も良くなるのです。」と言ったことは、忘れられません。

現在、財政破綻しているギリシャの政策の道を、日本も歩むのかと、当時嘆かわしく感じました。

まあ、政治の現場で、「**降ろし」というのは、そのままでは選挙に勝てないから、変えようという動きが、通常のようです。

しかし、今回の「菅降ろし」は選挙うんぬんも当然ありはするけれども、ほとんどは菅総理のリーダーシップに対してNOを突きつけたものと理解していますし、

このまま、彼に任せては、日本の先行きが危ういと危惧するから、こそでしょう。

つまり、これまでの総理退陣要求とは違うということです。

これを、菅総理はどう受け止め、自分の引き際をどう演出するのか?

総理本人が答弁で言うように、「自分の責任を全うするために全身全霊をこめて頑張ってゆく、、、、。」というのは、

これまで、何の責任も取らずにきた者が発する言葉ではないと思います。

この一年ほどの間でも、どれほど責任逃れを連発しているのか、自分には自覚がないのでしょうか??

とにかく、最後の引き際だけでも、責任ある政治家、また、日本のトップリーダーとしての姿を見せていただきたいものです。

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