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2011年4月 7日 (木)

震災復興と日本の大転換

もうすぐ、東日本大震災から一ヶ月になろうとしています。

阪神大震災の時の被害総額が10兆弱、今回の震災の被害総額は発表では10兆~25兆と、前回を大きく上回っています。

しかも、福島第一原発事故による被害などは考慮されていない数字ですから、現実的には、それ以上のはるかに膨大な被害額になることと思われます。

先日、東京の友人からの電話では、東京でも震災の関連で連鎖倒産を余儀なくされた企業も、少なくないと言っていました。

そういう意味では、震災の被害は以前、拡大していると言わざるを得ないのではないでしょうか、

また、復興に関しても、阪神大震災の時と違うのは、復興の主軸を担う建設業界が、これまでの数年間の業界環境の影響で、リストラなどを繰り返してきた結果、人手不足や、技術者の他業界への流出がすごく、復興のスピードアップに対応できるかどうかという懸念もあります。

その上、中東不安によって、原油の高騰による、資材関係の高騰、品薄なども懸念されます。

産業全体の、復興と言う意味では、今回の震災は、神戸の時と比べて、農業のダメージが大きいうえ、福島原発事故による風評被害が甚大であるため、産業として、農業産業を復興してゆくのは、かなりの時間を要するように思えます。

その他、物流産業や、製造業、サービス業など、その復興過程で、日本全体にも影響を及ぼす可能性も多大でありましょう。

さらには、日本全体のエネルギー政策も大きな転換を迫られることと思います。

つまり、震災復興の過程で、私たちは、都市基盤もさることながら、現在の産業や、生活さえも見直さなければならないのではないでしょうか?!

そういう意味では、東日本大震災の復興は、日本全体の大転換期と、国民全体がとらえ、その、変革を国民全体で乗り越えてゆく自覚が必要だと考えます。

その先人を切って、範を示し、また、国民に理解を求めることをすすめるのは、政治ではないでしょうか?!

あまり、危機感を醸成し、消費マインドを極端に低下させてしまうことは、避けなければなりませんが、

国民の更なる奮起をうながすような、政治のリーダーシップをもとめたいですね。

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