政治家と行政マン
今回の新居浜駅前区画整理事業に関する問題について、私も一政治家として、私なりの総括をしておこうと思います。
記者会見での市長の発言が取りざたされて、物議をかもしだしておりますが、問題の本質を市の対応だけに言及するのではなく、補償制度の部分にも若干のメスをいれておく必要があると思います。その意味では、今回、急遽設置されてた特別委員会の成果にも期待したいと思います。
しかしながら、特別委員会では、証人の召致などについて義務付ける権限を有しておらず、百条委員会のようなものの方がよかったのか、どうかに関しては、まさに委員会の成果いかんにかかっていると言えるでしょう。
今回の問題に関しては特に、市民に対して、完璧に情報公開をしながら進めてゆかなければならないと思います。
昨日、損害賠償請求を市として提出しましたが、問題の解決にはまだ時間がかかりそうです。
それまでに、委員会として、対、理事者との意見交換のような委員会ではなく、そのつど市民に対して委員会の状況報告をするくらいの意気込みでお願いしたいものです。
まさに今回の問題を通じて、議員の資質が問われているようにさえ思えます。
市議会のみなさん頑張ってください。
また、今回の記者会見などで感じるのは、首長としての意見の発信と、行政マンとしての意見の発信にはおのずと差異があるということです。
政治家としての首長の発言は行政手続き上のルールはもちろんですが、市民の側に立った、市民に対して不利益が生じていないかどうかという視点を押えておかなければならなかった。ということだと思います。
災害などでも同様ですが、行政上のルールにのっとって避難勧告をしたので問題なかったとしても、もしそこに問題点が発生したのならフレキシブルな対応が必要であり、ルールにのっとったということだけでは説得力に欠けるのは当然のことです。
しかし、捜査の段階での市長の発言は、あのように言うしかなかったのでしょう。それをこれ以上どうこういうよりも、これからの対応に期待したいと思いますし、個人情報保護法などがあって、難しい面もあるなか、現在のところの市の対応については十分評価したいと思っています。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント